去る11月7、8日に伊豆の国市で開催された、国文祭「合唱の祭典」に、合唱団員として参加しました
53年に1度のチャンスなので、これは参加するしかありません。
『瑠璃色の空の下』『水脈をはやみ』の2曲を作曲の松下耕先生ご自身の指揮での演奏、これが私にとって生涯心に残るであろう、それは感動的なステージとなりました。
本番前のリハーサル、松下先生が指揮の手を下ろし練習を中断され、『水脈をはやみ』の作詞者、山崎佳代子先生をご紹介くださいました。
山崎先生から、この詩に込められたメッセージや、エピソードをお聞きすることができ、その段階ですでに感無量!今はもう歌えない・・・涙で・・・と思った時、
松下先生から「これ以上は練習しません。あとは本番で魂を一つにして演奏しましょう。」と・・・。
静岡県内から集まったアマチュア合唱団、先生にはとても満足のいく演奏が出来る技術レベルではなく、もっと細かく正しく表現できるよう、ご指導されたかったのでは?と思いました。
が、先生の判断は大正解!すばらしい!
いざ本番では、松下先生の情熱的な指揮や表情に魅せられて、老若男女、団員一人一人がそれぞれの思いを精一杯 歌に込め、確かに魂が一つになった!と感じました。
皆で感涙
この瞬間、何ヶ月もの練習の努力が報われ、それ以上に、得がたい感動をいただくことができました。
私の恩師、故 辻正行先生から「合唱指揮者は本番当日、合唱団員が皆ベストの状態でステージに立てるよう、細心の配慮をしながら指導をしなければならないのですよ。」というお話しを聞いたことがあります。
松下先生のご指導を今回初めて受けることができ、辻先生のその言葉が思い出されました。
私ごときが言うのも憚れるのですが、松下先生のご配慮には心から敬服いたしました。
また、のような機会に恵まれるよう願いながら、合唱を続けていこうと思います。
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