会社の帰りには大抵飲みに行くかビールを買って帰るのが習慣になっているのですが、
いつも寄っている薬局で起きた小さな幸せ・・・
いつものようにビールやつまみをカゴに入れてレジで会計するとなんと金額が「444円」!
しかも、しかも、財布には丁度良い頃合の小銭が!!
100円玉4枚と10円玉4枚はすぐに見つかった!!
問題は1円玉だ!
・・・
・・・
何!?まさか・・・1円玉が3枚しかないだと!?
そんなバカな・・・
小銭を必死に探していると、無口で無表情なバイト店員の心の声が聞こえてきた!!
「あ-あ、残念…。どうせ1円足りないとかいう最悪のオチなんだろ?
諦めて千円崩そうぜ・・・(不適な笑い)」
そんなことしてたまるか!たった1円のせいで千円札を崩すなんて、この上ない敗北ではないか・・・
まるで高校野球の県大会の決勝で9回裏、2アウトから逆転されたような・・・
しかしまたまたヤツの声が聞こえてきた・・・
「早く千円札崩せよ・・・」
この場における自分にとっての勝利とは何か・・・
千円を崩さずにきっちり「444円」でこのレジを通過することなのか・・・
それともこの無口で無表情のバイト店員の心の声を払拭することなのか・・・
そこに一筋の光が!!
なぜか小銭いれに入っていたホームセンターのレシートの影に、銀色に輝くものが!!
あった!4番目の1円玉だ!!
普段はたった1gで安っぽい反射にすぎないその光が、そのときばかりは神が示す道のように見えた。
「444円丁度頂きます。ありがとうございまーす。」
まるで覇気のないその声は勝利目前で敗れたものの声にも似ていた。
そう、私は勝ったのだ。千円札を守り抜いたのだ。
・・・というつまらない幸せ話でした。
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